法人インタビュー

ジェロントピア菊華 様

特定技能・介護でベトナム人人材が11名就業中。指示待ちをせず仕事を探す前向きさに心打たれる
長期育成で介護福祉士全員取得をめざす

ジェロントピア菊華は東京・江戸川区で創立26年目を迎えた介護老人保健施設です。

 近年、どこの介護施設の人事担当者も一様に人手不足に悩んでおられますが、当施設の飯田さんも例外ではありませんでした。

「一昨年くらいからまったく募集広告に反応がなくなり、新卒・中途を問わず人手不足が極まっていることを実感しました。急場しのぎに派遣で職員を採用しても定着していただける方が少ないこともあり、長期育成を前提に外国人採用を検討し始めたんです」

特定技能・介護での採用が、比較的採用までの期間が短く、長期就労も可能というダブルのメリットがあることを飯田さんが知ったちょうどその時、当社からのFAXを目にしたといいます。

「ユアブライトさんが紹介したベトナム人介護人材から介護福祉士合格者が出たという内容を見て、これだ!と思い説明会に参加しました。担当についてくれた秋元さんがとても対応が良く安心できたので、昨年6月から就業開始となり、この4月からは総勢11人となります。年齢は23歳~34歳で、男性1名・女性10名。女性を多く採用したいと考えていたわけではないのですが、面接してみると女性のほうが日本に定着して働きたい、介護に取り組みたいという気持ちを一生懸命伝えてくれる方が多かったんです。定着がむずかしくコストもかかる派遣の職員さんから置き換わっていく形となっていますね」

 11人! 1つの施設ではかなりの大量雇用ですが、その背景にはベトナム人人材の覚えの速さと積極的な姿勢があったといいます。

「初回採用組は入職9カ月ですが食事・入浴・排泄の介助どれも問題なく、1年経過のタイミングで夜勤に入ってもらう予定です。

彼女たちの働きぶりには、私が見ていても頭が下がる部分があります。みな指示待ちでなく、仕事を見つけて自発的に動いてくれる点がすばらしいです。フロア長の指導もありますが、とはいえ当人たちの熱意や気働きがないとできないこと。日本人職員とも和気あいあいとやっていてコミュニケーションの不安もありませんし、フロア長からは前向きに取り組んでくれる点がすばらしいという意見を聞いています」

日報だけは漢字に苦労していますが、がんばっていますね……と笑顔を見せる飯田さん。就業開始にあたって、フロア長にはとくに「安い労働力と雇ったわけではない」という点を強調して伝えたそうです。

日本人と同等の待遇で、同等の仕事をしてもらう仲間として尊重しつつ、しっかり育ててほしいと念押し。一人前に扱うことで、たとえその方が負荷がかかる局面があったとしても、達成感が必ず当人のモチベーションにつながると飯田さんは考えます。介護福祉士全員取得を目指して和気あいあいと、前向きにひた走るベトナム人の若者たち、飯田さん、ジェントロピア菊華です!

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