特定技能・技能実習
2020年末時点での特定技能資格者が6.8倍
群馬県内の2020年末時点での特定技能資格者は590人となりました。
この人数は前年比の6.8倍になります。
2019年末では86人だったのに対し、20年3月末で169人、6月末で208人、9月末で295人と増加推移を辿っています。
入館庁の資料によると伊勢崎市で111人、前橋市で64人、太田市で56人と群馬県都心部を中心に特定技能資格者が増えていることがわかりました。
特定技能資格者が増えた要因
入管の調べでは企業は新型コロナウイルスの影響で、外国人労働者を国内に招くことが大変厳しい状況にあります。
そこで企業では現状雇っている技能実習生の資格変更を行い、再度雇用する事業が多いです。
特定技能資格は技能実習2号資格者であれば無試験で資格変更が可能です。
無試験で資格変更を行なった特定技能資格者は約503人でそのうち試験合格者は87人となります。
新型コロナウイルスの影響で国の出入りは厳しいものの、技能実習生からの資格変更が85%を占めているため結果的に特定技能資格者が増えたのだと考えられます。
特定技能資格者はベトナム人が圧倒的に多い
県内で特別資格者の国籍を調査した結果、ベトナム人が大多数を占めていることが明らかになりました。
国籍の内訳を見ると、特定技能資格者の約7割がベトナム人で人数は405人です。
続くインドネシアが66人、中国で50人、フィリピンで26人となります。
また特別資格者が在籍する業種の内訳は、飲食料製造業が約半数の289人です。
その他の業種では、農業が59人、介護、産業機械製造業がともに57人、素形材産業53人、
電気・電子情報関連産業38人、建設24人となります。
全国の特定技能資格者数
特定技能資格者数は全国で1万5663人になります。この数字は一年間で約10倍の増加となりました。都道府県別の内訳は、千葉県が一番最多で1260人、続いて愛知県で1250人、東京都で1016人となります。群馬県は各都道府県の中で10番目に当たります。
日本の人口は年々減っている
2021年4月1日時点での日本の総人口は1億2541万人となっています。※総務省調べ
前年の同月に比べて約52万人の人口減少になります。
昨年2020年11月の調べでは、15〜64歳の人口は7445万3千人で前年同月に比べ60万6千人減少。2050年までに15〜64歳の人口は将来推計で約5786万6千人となり1658万7千人の減少を予想しています。
人口の減少に伴う影響が明らかになっている昨今、全国で特定技能資格者を雇う企業が多くあるのも納得いくでしょう。
5年間の受け入れ見込み数
政府は特定技能資格者の受け入れ見込みを34万5千人と設定し、現状(2021年5月3日時点)の達成率は約4.5%となっています。
現在、海外で試験合格した約12,000人が新型コロナウイルスの影響で入国できない状況にあります。
今後は各国と連携して、日本に送り出す対応をとっていく予定です。