海外文化・暮らし
ベトナムで食べられる珍しい果物たち8選
ベトナムには、日本では滅多に食べられない、珍しい果物が当たり前のように出回っています。なかには、高級フルーツに区分されるものを、露天商や行商人がびっくりするような安い値段で売っていることもあります。フルーツ好きの人にとっては、ベトナムは天国と言ってもいいほどの充実ぶり。そこで、ベトナムに行ったらぜひ食べてみたい、珍しい果物を6つご紹介します。
目次
臭いけど美味しいがベトナムの果物の特徴
ベトナムを含む東南アジアで食べられている果物の特徴のひとつが「臭いけど美味しい」です。ほのかな臭みがクセになると言ってもいいでしょう。
ドリアンはベトナム人でも好みが分かれる
ベトナムに行ったらこれを食べろ、というときに必ず登場するのがドリアンです。ドリアンはベトナム全土で売られていますが、とくにホーチミン市をはじめとする南部で広く食べられています。ガレージにドリアンが山積みされており、たたき売りしているお店もあります。ドリアンは「臭い」と言われますが、嫌な臭みの原因は鮮度の劣化。新鮮なドリアンは、クリーミーなカスタードのような味で、世間で言われるほど臭くありません。とはいえ、独特の風味があるため、ベトナム人のあいだでも好みが別れます。
ジャックフルーツは臭みが半分
ドリアンは遠慮しておく…という方は、ジャックフルーツを試してみてもいいでしょう。ジャックフルーツは、日本ではドリアン以上に珍しい果物なので、いちど食べてみる価値はあります。パイナップルとバナナの中間のような濃厚な味で、クリーミーさが特徴です。ジャックフルーツの種は、茹でるとフカフカの甘みがある豆に変身。最近は、輸入解禁の影響もあり、日本でも手に入るようになったので、機会があったらぜひ試してみてください。
ベトナムでは超高級果物が大人買いできる!
ベトナムでは、日本では手の届かないようなお値段の、珍しい超高級フルーツが大量に売られていますので、大人買いするチャンスです。
マンゴスチンは秤売りでまとめ買いも可能
「果物の王様」と呼ばれるドリアンに対し、マンゴスチンは「果物の女王」と呼ばれています。そんな高級フルーツのマンゴスチンも、ベトナムなら安い値段で大人買いできます。一見すると硬そうな皮ですが、意外と柔らかく簡単に手で向けます。なかの白い果実を食べると、ほのかに酸味のある上品な風味を楽しめます。6月から8月頃のあいだは収穫期のため、安いときは1キロ400円程度で手に入れることもできます。シーズンが終わると鮮度が一気に落ちるので、できるだけシーズン中に楽しみましょう。
ドラゴンフルーツは年間を通じて食べられる
年間を通じて気軽に楽しめる果物がドラゴンフルーツです。最近は、日本の大手スーパーでも、ベトナム産のドラゴンフルーツが流通していますが、1個400円近くすることもあり、気軽に買えるものとは言えません。日本では珍しい果物とされるドラゴンフルーツですが、産地であるベトナムではいつでも食べられる果物。現地のスーパーでは、カットされた状態で売っていますので、ホテルでも気軽に楽しめます。
不思議な見た目の珍しい果物も多いベトナム
一見すると、「見た目が気持ち悪くて食べる気がしない…」という果物が、実は想像以上の美味!ということが多いのも、ベトナムの果物の特徴です。
ハリネズミのような見た目のチョムチョム
日本ではお目にかかる機会がない、珍しい果物がチョムチョム。皮は緑がかった赤で、ハリネズミのようなドゲトゲがあります(ドゲと言っても柔らかいので痛くありません)。ライチなら食べたことがあるという人は多いと思いますが、味の方向性は似た感じ。種が大きく、ややクセがあるので、ライチとくらべると激安で売られています。口のなかで、種から果肉をがしながらしゃぶると、甘い果汁を存分に味わえます。
ゴツゴツした頭のようなバンレイシ
お供え物の定番の果物がバンレイシ。台湾では「釋迦頭」という名前で売られているように、お釈迦様の頭を彷彿とさせる、ゴツゴツとした見た目です。バンレイシの特徴はとにかく甘い味。甘すぎて苦手、という人もいるかもしれません。栄養価が豊富のため、お寺でよく栽培されており、肉食禁止のお坊さんの貴重な栄養源となっています。
甘くない果物もベトナムらしい味
ベトナムでは、フルーツ=甘いものとは限りません。「これが果物?」と思うような、さっぱりした味のものも少なくありません。
スターフルーツはスパイス塩を合わせる
ベトナムらしい果物のひとつであるスターフルーツ。見た目は緑で、ピーマンのようにも、肉厚の葉っぱのようにも見えますが、れっきとしたフルーツです。1キロ200円程度の激安果物。甘みはほとんどありませんが、シャキシャキとした食感がクセになります。ピリッと辛味のあるスパイス塩をつけながら、おつまみのように食べるのがおすすめです。
グリーンマンゴーもスパイス塩が必須
ベトナムで暮らしているとマンゴーは日常的に食べられます。日本のマンゴーのように黄色く熟しているものもありますが、ベトナム人は酸味のあるグリーンマンゴーを好む傾向があります。そのまま食べると、硬く酸味があるので、果物という気がしません。スパイス塩を付けると、不思議なことに甘みが増して、手が止まらなくなります。
まとめ
ベトナムは、日本ではお目にかかれない珍しい果物の宝庫ですが、日本人とは果物に対する感覚がかなり異なります。臭い、すっぱい、硬い、甘すぎるなど、好みではないものもあるかもしれません。現地のスーパーに行くと、小分けで売っていることもあるので、まずは少量の味見をすることをおすすめします。